こんにちは!
今回はデッサンにおける髪の描き方についてです。
「線を描く回数が多すぎ……」「真っ黒だからグラデーションのつけかたがわからない……」
そんな人たちに贈る記事になっています。
まずは結論
この記事の結論をまとめると……
・まずは、頭を球体としてとらえて考える
・手前に来る部分はコントラストをはっきりつけましょう
・回り込みの部分は淡くぼかして描きましょう
・髪の色よりも、光のあたり方を重視しましょう
以上がこの記事の結論になります。
↓以下、解説↓
1.頭を球体として捉えてみよう
デッサンを描くときは、複雑な形をしたものでも、球体や円柱、円錐など、できるだけシンプルな形に置き換えてみましょう。
頭を真ん丸な球体として考えたら、どこを明るく描いて、どこを暗く描けばよいか、なんとなくのイメージがつくかと思います。
←顔をざっくりと球体ととらえる
光源を意識して明暗を分ける→
球体として考えることができれば、髪のように写真や実物を見る分には真っ黒なものでも、その中でどう明暗をつけたらいいのかわかるようになります。
また、上手くなるとざっくり分けた明暗の中で強弱をつけていくので全体の明暗の矛盾を意識しながら描くことができ、より高い完成度にすることができます(実際は明るい部分なのに、絵で見たら暗くなっている等の矛盾が減ります)
2.手前に来る(正面に近い)方はハッキリ描く
頭を球体として捉えることができたら、その中で手前のほうに来る髪はくっきり描きましょう。白と黒のコントラストを強めにして描くことで髪がはっきり見えるようになるので、絵が手前に張り出してくるように見えるようになります。
頭の正面と側面に距離の違いはほとんどないけれど、しっかりと遠近感を表現することが大事です。
鉛筆を立てて描くと◎
3.回り込み部分は淡く&ぼかして描く
手前の部分はくっきりとコントラストを強く描くのに対し、頭の側面(回り込みの部分)は淡くぼかして描きましょう。
淡く、ぼかして描くことで霞んで見えるようになるので、より奥にあるように見えるようになります。
淡く、ぼかすように描くには鉛筆を寝かせて描いたり、描いた跡をティッシュや指でこすってあげるとよいです。
また、側面に来れば来るほど淡くするとよいですね
4.色よりも光のあたり方を意識する
デッサン全体に共通することですが、実際に見える色よりも、光が当たる向きで明暗をつけるようにしましょう。髪に関してはこれが特に重要になります。
実際に見える色を重視して黒塗りしてしまうと、人が見たとき(あるいは、時間をおいて見たとき)に何の絵を描いてるかわからないぐらいごちゃごちゃとしてしまうのです。
実際には、「金髪だし、金色に見える」部分も、ここは光が当たりにくい部分だと判断したら、暗めにしたほうがよいです。
「顔のパーツそれぞれの色の濃さ⇔光のあたり方による明暗」
描きながらこの二つの意識を交互にするようになったらもう上級者の仲間入りです!
5.髪の重なりで色分けしよう
人によって、髪が盛り上がっていたり、髪の重なりを感じるとき、グラデーションで遠近をつけましょう。この場合は手前に来る側に光が強く当たるので白に近く、重なってる部分は影側にくるのでグレーに近づけます。ただ、ここでグレーを強くしすぎてしまうと絵全体のバランスが崩壊してしまうので、全体を見ながら色を付けましょう。
絵を遠くから眺めてみると違和感に気付けることが多いので遠くから眺めてみるといいですね!
まとめ
この記事の結論をまとめると……
・まずは、頭を球体としてとらえて考える
・手前に来る部分はコントラストをはっきりつけましょう
・回り込みの部分は淡くぼかして描きましょう
・髪の色よりも、光のあたり方を重視しましょう
以上がこの記事の結論になります。
光のあたり方で明暗をつけて描くのはデッサンの基本ですが、髪を描く際はこれが特に重要視されます!
髪の質感も人物デッサンにおける大切な部分なのでしっかり上達していきましょう!
それではノシ
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